NOVEL1

□君の前だけは獣に変化
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俺の恋人は明るくて、純粋で、ときどき泣き虫。俺はそんな彼が可愛くてしょうがないのだけれど。



本当に困ることがある。





「只今帰りました!」

「沢村、アクエリは?」

「買ってきましたよ、ちゃんと!」



俺の隣でゲームに熱中する倉持にペットボトルを差し出す栄純。まぁここまでは普通だよな。普通の同室の先輩後輩。



しかし、だ。




「栄純、なんだよその格好…」




ん?と首を傾げる。
可愛いなぁ…ってそうじゃなくて、お前の格好!



風呂上がりの所為なのか、赤く染まった頬っぺたに、いつもと違ったしんなりと垂れ下がった栗色の髪の毛、日に焼けてない艶やかな肌。いやね、見たことはあるんですよ?そりゃあ栄純とはそんな関係で、ちゃんと最後までやったわけだしな。




すなわち!俺は俺以外の人間に(色っぽい)栄純を見せたくない!のである。





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