NOVEL2

□プリーズ アンサー
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プリーズ アンサー
Kuramochi × Sawamura Ver.


黒板に綴られる日本語。
それは倉持にとって憂鬱でしかない。だいたい彼は理数系なのだ。普段、自分が使ってる日本語は正しいとも間違ってるとも思っていない。正しい日本語を学ばなくとも、自分が理解できて、喋ることができて、相手が理解してくれればそれで良いのでは。それが倉持の持論だった。


しかし彼は英語はきっちりと勉強していた。何故ならばもし自分にプロのスカウトが来たとして、球団のセカンドやサードが外国人だったらとりあえず英語ぐらい喋れないとダメだろう。と考えていた。(一部メジャーリーグの舞台に行くときのために、ということも考えて、だが)




昼休みが終わった後の5限目。ちょうど腹が満たされ、午後の太陽が暖かく降り注ぎ、つまらない国語の時間。眠気が襲ってくるのは当然だ。



そこで眠気を邪魔する震動がポケットの中で自分の存在を主張した。


ああ、と思いながら教卓で文章を読む教師にバレないように携帯を取り出した。




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