NOVEL1

□夕方ラヴァーズ
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「…」

「お、赤崎!お疲れ!」

「…、ッス」


クラブ内ロッカー前。
ウチの元気印みたいな世良さんは、本当に俺より年上(一歳差だけど)なのかって疑うくらいに俺よりガキっぽくて、背は俺より9センチ低い。
だからだろう、なんとなくアゴヒゲは世良さんにミスマッチだ、と初対面のときから思っていた。
でもそれがかえって、笑顔と揺れる髪の毛と楽しそうにフィールドを走る世良さんを目で追う切っ掛けにもなった。

練習が終わったあとのこの時間は、選手一同がガヤガヤとシャワー浴びたり、マッサージを受けたりする。俺は前者。その証拠に前髪が額にぴったりくっついて気持ちが悪かった。
世良さんは俺より一足先に浴びたのか、赤くなった顔で着替えを始めている。


「あかさきー」

「なんすか?」

「このあとヒマ?」


何を言い出すかと思えば。

赤に近い茶色の髪の毛と、白いニット帽がまぶしい。
足首につけられたミサンガは、赤と黒。なんとウチの色。高校時代につけたものだと以前話してくれた。
こう観察すると世良さんには赤が似合う。確かにウチのユニフォームも合っていた。

このあとは予約したCDを取りに行くぐらいしか用がないと答えると、ニカッと笑った。


「じゃあ付き合うから、メシ行こ!」

「メシ…すか」

「おー。寮の近くの中華料理屋が新装開店で、今2割引ちゅー」


あ、あそこか。
世良さんはバッグを掴んだ。
俺はタンクトップとウチのロゴが入ったジャージに素早く着替え、ポケットに財布と携帯をつっこむ。
出ようとしていた世良さんの小さい背中を追った。


「赤崎、それ寒くねーの?」

「寒かったらもっと着込みますよ」

「そっかー。んで、なに食う?」

「あそこの激辛ラーメンうまいっす」

「マジ!?食いてーっ」

「アンタ辛いの嫌いでしょう」

「うるせー言ってみただけだよー」

「世良さん」

「俺、堺さんに怒られそうだけど、ラーメン大盛ネギ抜き!」

「…世良さん」

「んー?」

「これ、デートってことでいいっすよね?」

「…っ!」


真っ赤になった世良さんは足を振り上げ、俺の太ももを蹴る。…サッカー選手の大事な足を、この人は…。
履いてるのがスパイクじゃなくてよかった、と心から思う。


「蹴んなくてもいいでしょ」

「黙れっ」

「…はいはい」


早足で中華料理店まで歩きだす世良さんの耳が赤い。
やっぱり赤はアンタの色だよ、

生まれてはじめて赤崎でよかったと思った。










この赤崎と世良くんの性格を掴みきれてない感じが…。
世良くんが全然かわいくない…赤崎もかっこよくない!
2人は多分選手寮に住んでそう。
そして原作通りの赤崎だったら「キスマークの赤も似合う」とか平気で思ってるんだZE☆←

ジャイキリの王道(だと信じている)越達とジノバキも好きですが、個人的にプッシュしたいのは、このザキセラです。敬語攻めに萌えました!
うっひょう!



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