短編3
□ありがとう
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いつもありがとう
その言葉が言えない
守ってくれて
一緒にいてくれて
笑顔をくれて
ありがとう
そう伝えたいのに
変なプライドや恥ずかしさが邪魔をする
なかなか言えない
だから
「おぉー今日オレの好物ばっかじゃん」
たまにの食事くらい貴方の好きなものを
私なりの……
「やっぱうめー」
食べているときの貴方は本当に幸せそうだから
「いつも作ってくれてありがとうな」
「べ、別に」
何気なく言う彼
私が言いたい言葉
私こそありがとう
そっと心の中で呟いた