短編3
□間違い電話
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安らかな眠りから電話の呼び出し音で覚めた
誰だよ……
「…はい。」
電話の相手はざわざわしていて何も言わない
「……………もしもし?」
イタズラ電話かと思ったが
こんなことをするようなやつじゃない
「おーい、灰原?」
呼び掛けると電話が切れた
眠っていた頭が徐々に覚醒する
電波が悪かったのかとかけ直すが、留守電
「どうしたんだ?」
何となく不安になって
電話をかけながら探偵団バッチの発信器を頼りにアイツを探した
最近誰かに見られてる気がするって哀ちゃん言ってたよ
こんな時に歩美から言われたことを思い出した
最近無言電話やいたずら電話が多いの
アイツなら大丈夫
しっかりしてるから
本当に大丈夫か?
もし何かあったら
ピリリ
「もしもし!!」
握り締めていた携帯がなった
「は、灰原か??」
早く無事か確かめたくて
「大丈夫なのか??」
オレらしくもなく慌てていた
取り敢えずアイツの声が聞きたい