短編3

□ai
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5月3日――…
「出来た……」

データはすでに出来ていて後はものを作るだけの状態だったから早かった


試作に試作を重ねてようやく完成したもの






さっきから上でガタガタしている誰かさんに早速…


これが私からの彼への誕生日プレゼント







彼に彼女との日々を返したくて....でも....それを考える度胸がチクチクする









頭を振り決心すると薬を手に階段をかけ登り…








唖然とした







「ど…泥棒でも入ったわけ??」


「はっ灰原!!!いやッ…その」








明らかに好意的に散らかされたリビング、明らかに好意的に割られたお皿に野菜の残骸







「なっ何してるのよ??…犯人は貴方ね…」




どうせ洗い物や掃除機、食事を作ってくれようとしたんだろうけど……あまりのひどさにため息がでた







「さすが…名探偵になれるぜ??」




結構よ、と言うと私は荒れたキッチンに行きコップに水を入れ彼に渡した






「飲みなさい」


「おぉサンキュー」









私の大好きな顔で笑う彼


明日までに戻って彼女と…蘭さんと一緒に…








さよなら、江戸川くん




胸がキュッと痛くなる










――…







あら??







「なぁ…何にも起こんないんだけど??」








え??うそ…







結局どれだけ待っても彼はもとの姿には戻れなかった






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