短編3
□ai
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「なんで…??」
「何でじゃねぇよ...」
「キャッ」
彼はそうつぶやくと....
私にキスをした
乱暴なキス
「プレゼントこれでいいぜ」
そう言った彼が自分に何をしたのか分からなかった
「どうして??」
無理矢理のキスなんて彼が初めてじゃない
なれていると思ったのに
頬を涙が伝った
「俺、コナンのままでよかったんだよ。オメェがコナンの俺を認めて誕生日祝ってくれたら....新一への誕生日プレゼントなんていらねぇ」
―――ドン!!!
「おぃ!!」
訳がわからない
気付いたら彼を突き飛ばして
地下室へ走り逃げていた
「だって...私のせいじゃない...」
ドキドキする胸は走ったせいか...キスのせいか
「おぃ!!灰原。よく聞け!!」
「俺はオメェが好きなんだよ。だから俺から逃げないで向かい合ってくれよ...出てきてくれ」
好き??
今日の彼は本当にわからない
もとの体に戻らなかったり、キスしたり、変なことを言い出したり
「…わかった。じゃぁな」
フッと地下室の前から人の気配が消えた
追いかけないといけない
でも追いかけられなかった
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