短編3

□夢??
2ページ/2ページ

「ずっと守るから」












「いつだってそばに居てやるよ」











そんなセリフを照れながら言う彼はもう……












じんわり汗をかく手に先ほどの感触を思い出す









とめどもなく流れる生暖かい血










そして蘇る彼の温かかった手










独り眠る彼










先ほどまで蘭さんが握っていた手










そっと握ると……







冷たかった










温かかった手が冷たい














もう目覚めないんだと……ようやく認識した













もう会えないんだと思うと再び頬を涙が伝った









私は………どうしたらいいの??







眠る彼に尋ねても答えてはくれなかった







.
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ