短編3
□4月の雪
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「哀、顔上げて」
「いや」
「ダ-メ」
そう言って無理矢理顔をあげさせ唇を重ねる
あぁ…落ち着く…
何でか分からないけど一緒にいると落ち着く
なのに…
「―――え…??」
「私告白されたの…本気で考えようと思う」
罰なのか??
体だけの関係で繋がっていた罰なのか
「…行くなよ」
「何か言った??」
「いや…なにも…」
好きなわけじゃないのに
気付いたらそう言っていた
自分の中のもやもやする…渦巻く黒いもの
オレが好きなんじゃないのかよ…
結局、哀はその男と遊びに出掛けた
.