Sodapop

□がんばレイディ
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「今日の夕飯なんだろなー」


仕事が早く終わり、上機嫌で家路につく。
帰れば飯と風呂が疲れを癒してくれる。家へ近づくにつれて、足取りは軽くなる一方だ。


「キャアッ」


すると、頭上から甲高い声が聞こえてきた。
見上げた瞬間、俺の視界は真っ暗になった。


『がんばレイディ』


「ぶふェッ」


突然落ちてきた他人の体の下敷きになった俺は、仰向けで地面に体を倒す。
地面に打った尻と、圧迫されている胸が痛い。


「いッ…て」


後頭部を押さえながら首だけを起こしてみると、そこにいたのは見知らぬ女。
長髪がだらりと地面に流れ落ちている。



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