Sodapop
□誤解交差 後編
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『誤解交差 後編』
銀時視点
人の熱気で賑わう夜のかぶき町。
ちかちかと視界にうるさく光る無数のネオン。
そのすべてが癪にさわる。
活気あるこの町とは相反し、俺のテンションはどん底だった。
なぜ紫紺にあんな言い方をしちまったのか。
紫紺はなにも悪くない。
いい年をして、まるで機嫌を損ねたガキじゃねえか。馬鹿か俺は。
だけどどんなに後悔をしてみたって、状況が変わることはない。
まるで足枷をつけたような足と、重力に逆らえずうなだれた頭。
不自由な体を引きずりながら、スナックすまいるの扉を開けた。