Sodapop

□誤解交差 後編
1ページ/16ページ



『誤解交差 後編』


銀時視点


人の熱気で賑わう夜のかぶき町。
ちかちかと視界にうるさく光る無数のネオン。
そのすべてが癪にさわる。

活気あるこの町とは相反し、俺のテンションはどん底だった。


なぜ紫紺にあんな言い方をしちまったのか。
紫紺はなにも悪くない。
いい年をして、まるで機嫌を損ねたガキじゃねえか。馬鹿か俺は。

だけどどんなに後悔をしてみたって、状況が変わることはない。
まるで足枷をつけたような足と、重力に逆らえずうなだれた頭。
不自由な体を引きずりながら、スナックすまいるの扉を開けた。



次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ