小説もどき置き場

□夏休み少年とバク
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「あっち――――」




 風と共に再びふうりんのちりん、と短い音が響く。

 太陽の強い日差しを浴びた庭の木々たち。それと対象にするように枝葉でつくられた、ところどころ穴の開いた大きな陰がえんがわを覆っていた。

 えんがわにはお盆にのせられた空のコップと、食べかけのスイカと、うちわを片手に少年が寝転んでいた。


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