小説もどき置き場
□夏休み少年とバク
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「こんどは一体な……う、うわぁぁ――――」
今までオレの体を支えていた重力が一瞬にしてなくなった。
だがオレの体は落ちるのではなく、落ちるとはまたまったく違う感覚が襲ってきた。
「……――!!」
黒く、まるでスライム状になった空間が、必死にもがくオレの足を、ひざを、腕を、顔を。
無数の手がのみこもうとする。
そして最後の黒い手が。
オレの頭を押さえこんだ。
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