Short story

□冷え性なんです。
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「…あったけェ。これが子供体温ってやつだよ…な」
 ふぁと大きくあくびをした銀時は、すかさず自分の腕を新八の枕がわりにして、早くも眠りかけていた。
「なんで枕に寝かせてくれないんですか!?」
 ここまでの行動の早さに驚きつつ、しかしこの状態になってもいいなどとは認めていない新八は、少し顔を赤らめ反抗するような物言いをする。
「こうすると……新八君の足が…俺の足にちょうど…あたるんだよ」
 銀時は自分の足の甲を新八の足の裏にひっつけ、足全体を絡めて暖を取り、自分の中で安定感を得ると動きを止めた。
 この格好は…男女がまぐあった後に男性がよくやることだよな…。
 新八は冷や汗を垂らし、あまりにも近づきすぎた銀時の顔をちらりと覗いてみる。
「…すぅ…すぅ…」
 ってもう寝てんのかよ!?
 けれども安らかに、幸せそうに寝ていると、もう起こそうにも起こせない。
 また振り回された気もするが、それはいつものこと。今度晴れたらあったかい布団になるようにきちんと干してあげよう。それから湯たんぽも買ってきて…。
 翌朝、二人の距離が0になっていたのはどちらのせいであっただろうか。

→後書き

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