Short story

□冷え性なんです。
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 真夜中になって次第に雨が降り始めたのが、気温の変化で体にしみじみと伝わってくる。
 秋の長雨。
 この分だと明日の仕事の時も降り続けるに違いない。少し億劫だけど仕方がないな、と心の中で翌日の心配をし、部屋の戸締まり、ガスの元栓、電気の消し忘れがないか確認し、万事屋の和室へ向かう。
 そう、明日は朝早くから仕事だから、と新八はこの家に泊まることになったのだ。布団を実家から持ってきたのはいいが、寝巻のことをすっかり忘れていたので、銀時の今使っていない色違いの寝巻を借りるはめになってしまった。
 ぶかぶかだ…。
 何はともあれ袴で寝るよりかは幾分ましなのでよしとしよう、と自分に言い聞かせ、新八は和室の襖を開けた。

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