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□過去拍手寄せ集め
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告白



「か、花月」
筧十兵衛は一大決心をしていた。
今日こそ幼馴染の愛らしい少年に告白しようというのだ。
「何だい?十兵衛」
「っ……!」
その大きな瞳に見詰められると何も言えなくなりそうになる。
が、十兵衛はそんな己を叱咤し、大きく息を吸い込んだ。
「花月、俺はお前が好きだ」
十兵衛の言葉に花月は一瞬きょとんとした顔になったが、直ぐにふわりと笑い、言った。
「僕もだよ、十兵衛」
「花月……!!」
花月の返答に十兵衛は思わず飛び上がりそうになったが、次の台詞に凍り付いた。
「そんなの、友達として当たり前じゃないか」
「……と……!?」
目を剥き驚く十兵衛に花月はどうしたの?と尋ねたが、十兵衛に答えられる筈も無かった。






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