捧げ物
□★600hit せりさま
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この人はいつも僕にでっかい爆弾を落とすんだ――
部活が終わったのはもう10時をまわった頃。
今日はクリスマスだったんだけど、みんな恋人がいる訳じゃないし、逆に今日町なんか歩いたら虚しくなるだけだ!って言っていつもより無心になって練習をしてたらこんな時間になってたんだよね;;
休憩もろくにとらないで練習してたから流石にみんなヘトヘトで、着替え終わった人から次々に帰っていく。
最後に残ったのは僕とモン太とまもり姉ちゃんだ。
「セナ、帰りましょう。」
まもり姉ちゃんがドアの前で僕を呼んだ。
「ごめん、僕もう少し柔軟したいから先に帰って。」「今から?もう遅いし家に着いてからでもいいんじゃない?」
まもり姉ちゃんが言うこともわかるんだけど、
「帰ったら絶対寝ちゃいそうだし、今やっとかないと後が辛いから。」
だから先に帰っててともう一度言って外で待ってるモン太にまもり姉ちゃんをお願いね、と言ってドアを閉めた。
ごめんね、まもり姉ちゃん。
実は待ってる人がいるから帰れないんだ。