Novel
□視線
1ページ/2ページ
あいつは俺が見つけた
最初はただの後輩だった。光速の脚をもつ使いやすいチビ。
いつからだ?
あいつが
あいつの周りが気になりだしたのは
糞三兄弟の長男と馴れ合ってるとき
あいつが進の話しをしている時
筧とのやりとり、試合での駆け引き
陸とあいつか知らない時間
糞ドレッドを本気にさせる本物の『何か』を俺以外の奴に見せるとき
胸糞が悪くなる
見つけたときは誰も気にとめる奴なんていなかったのに、今ではあいつは自分に関わった糞共全てを虜にしてしまった
本人は気付いちゃいないがな
だか、端から全部見てきた俺には、試合を交える事に増えていく纏わり付く視線を見逃さない
気に喰わねぇ
あいつを見つけたのはこの俺だ
他の糞共になんてやらねぇよ
これ以上糞共がお前に近づく前に俺のものにしてみせる
待ってやがれ
セナ