Game
□Escapism.
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火が燃え上がる。
赤い炎に自由な彼を重ねて、首をふる。
―今はそんな場合じゃない。
未だ手の中で暴れている小さな子供を恐がらせ無い様、目を細め撫でる。
「大丈夫ですよ。今すぐ外に出してあげますから」
しかし子供は泣きやまず、私を超えた、その先を指差して言う。
「……ちゃ…が…」
「…ぇ?」
「……うさちゃんが…」
「…うさぎ?」
そう言って泣きじゃくる少年を見て。
そして彼の指差す先を見た。
【Escapism.】
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