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□君に誓いを
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それは、一瞬だった
ハスタの野郎がルカを呼び寄せた
ただのアイツの悪足掻きだと、高をくくったのがいけなかった
「ほら、よく聞いてくれよ。…肉の裂ける音を」
嫌な音がした
こちらに向かって飛んで来るルカが見えた
誰かが小さな悲鳴をあげるのが聞こえたが、目の前の光景から目を逸らせなくて誰が叫んだのか分からない
俺の目の前まで吹っ飛んでやっと止まったルカは動く事もなく
ただ彼から流れ出る血が俺の靴を濡らした
『また、守れなかった』
心の奥で"何か"が悲鳴をあげた
【君に誓いを】
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