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□緋色の泡沫
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―――街は人で溢れていた…
夜の闇が、眼が痛くなる程の眩しい街の灯りで掻き消され、街中は煩い程に賑わっている。
あの中に紛れれば、私が見付かる事はないだろう…
私は見付かってはならない…
逃げ続けなければならない…
見付かった時…
それは、私の最期を意味するからだ…
「………どうしてこうなったんだろう…」
思い当たる事はひとつ…
脳裏に焼き付いて離れない…
きっと、あの時だ―――…
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