Game

□幸せを考える -ルークの場合-
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瞼を開ければ冷たい無機質な壁が見えて、アルビオールの中なのだと自覚する

物音がして、見れば深夜だと言うのにノエルがまだ操縦桿を握り締めていた


「ノエル…?」

「ルークさん、起きてしまわれたのですか?」

「ああ…まぁな…」

ポリポリと頭を掻きながらガラスの向こうを見れば綺麗に瞬く音譜帯

綺麗だなと純粋に思う



「…ノエル寝ねぇのか?」

「いえ、まだ大丈夫です」

「この頃休み無しで走行してるじゃんか」

「ちゃんと空いてる時間に休息を取ってますから」

「うー……」

唸りながら、見ると暖かそうなコーヒーが…
手を伸ばしてそれを口に付ける

「あ…おいし…」

喉におちる温かさが嬉しい

「!……ルークさん…もしかしてティアさんのコーヒーとかにもこんな事してるんですか…?」

「へ?」

きょとりとした俺を見てノエルは溜め息

「ルークさんはそういう所疎いんですよね…」

「なんだよそりゃ」

またノエルが溜め息をつく

何か腹立つ…

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