shousetuokiba
□ライトニングにらめっこ
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全世界の森羅万象丸ごと一点に凝縮してなお、たけしの引きっぷりと同等かそれ以下だったのだから――。
宇宙空間にたけし、いやTAKESHIの存在が知れ渡る――各星のデュエル・マスターたちもまた一点へ終結しつつあった。
格ゲーでクリティカルを連発することにおいて右に出るものはいないとまで言われているサングデュペ二・アーチィマンはその波乱に満ちた人生を終えるために辺境の星を出、
再コインの権化とも呼ばれた大富豪ジョン仙次郎は焼肉を食いに行き、
海を山を都市を時空を飲み込み、それはその存在感を増していった。
バトル・プラネット、
いや、バトル・スペースの幕開けであった。
血沸き肉躍り闘争心の権化となり果てたデュエリストたちの闘争であり抗争であり戦争だった。
神のカードなど必要なかった、TAKESHIこそがまた争いの火種であり「神」だったのだかr
「こ……これは!」
実際にはそんな大それた話は起きず、たけしはただ思いっきり紙を引いただけだった。
地の文だってたまには遊びたいのである。