短編夢感想板

短編の感想板です。

中傷や荒らし、自分勝手な文はお断りしております。

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10/02(Sun) 00:17
とてもとても忙しいです



お久しぶりっす

紅です。お仕事の都合で一週間ほど熊本に行っていた紅です。熊本でISの小説を読みながらニヤニヤしていた紅です。

まぁそんなこんなで『絶望した!』とか叫んでるんですが…

文化の秋と題しまして、

少し書いてみました。とは言ってもこれ書いたの1ヶ月も前なんですけどね、いろいろと修正してたらこんなに…(´▽`;)ダハー

楽しんでいただければ…


『昼下がりのHatipoti』


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10/02(Sun) 00:18








「…。つまり、僕に鍛錬を付けて欲しいってことかい?」

「はい!」


昼下がりの喫茶店『Hatipoti』。

平日のランチタイムを乗り越え、やっと落ち着きを取り戻し始めていた店内には、

困惑しているこの店の主人である高人。

幼いながらも強い意志が伺える《青と紫のオッドアイ》をキラキラと輝かせている少女。

そして付き添いのノーヴェ。

後は地元の常連さんが数人いた。


「すまねぇな高人。アインハルトが強い奴と組手したいって強く希望したから…」

「また唐突な…」



アインハルトの隣で悪びれてる態度が全く見られないノーヴェはカフェオレに口をつけた。

高人は皿を慣れた手つきでキュキュと拭きながら深くため息をつく。


これでも、引退した身なんだけどなぁ…。


「是非…お相手をお願いします!」

「……はぁ」


カウンターの上で小さな握り拳を握りしめながらアインハルトにお願いされたのには驚いた。

普段、自分の意思表示が強くない彼女がここまで頼むということは、どうやら相当な思いがあるということなんだろう。

高人は無言でカウンターを出て、店前の看板を昼休みに変えた。


「引退した身だから、あまり手加減は出来ないよ?」


組み手を了承した高人はそう言って、店内にいるお客さんに事情を話しにいった。

アインハルトは余程嬉しかったのか、滅多に見ないような、嬉しそうな顔で高人の背中に礼をした。














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10/02(Sun) 00:21






「…ふぅ」

「……」

春が近い季節。

心地よい木漏れ日が体に伝わる。

二人が立つ広場は、よく高人が現役時代に鍛錬にと使っていた森林公園。

軽い準備体操をしている高人をアインハルトは緊張した表情で見ていた。


「んじゃ、今回は魔法ナシの格闘戦。五分間のワンオーワン勝負だから」


ノーヴェが審判の元、これから二人の勝負が始まる。


「イザナギ。防護服の装備を」

《わかりました。》

「それじゃあアインハルトちゃん。やるからには全力全開っ!、だよ?」

「すぅ…。ーーはいっ!」


アインハルトの返事を合図に、二人の体を防護服が覆う。


「それじゃ、試合―ー開始っ!」


ノーヴェの掛け声と同時にアインハルトが高人に向かって飛びかかった。

まだ構えてもいない高人の顔面へ問答無用に正拳を繰り出す。

――――しかし


「よっと」

「っ!?」


ヒョイ、と顔を少し移動させただけでアインハルトの拳を最低限の動きで避し、目標を失った拳は空をかすめた。

その隙を見逃がさずに高人は、アインハルトの繰り出された腕を掴み、攻撃の勢いが死なない内に地面向かって背負い投げる。


「ーっ!!」


ドシンっと背中から地面に落とされたアインハルトは店内で見た時と同じような表情で自分を見下ろす高人を見た。

不思議と背中に痛みがないのは彼のおかげなんだろうか。


「うーん。腰の入れ方が少し甘いね。動きは良いんだけど、攻撃が直線的かな。それじゃあ、相手に避わされた時に、逆に自分の急所を狙われるよ?」


アインハルトの手を掴み、高人はニコっと微笑んだ。


「さて、じゃあもう一回。今度は、相手の動きを考えた上での攻撃をしてみようか」

「は、はい!」


元気良く返事をしたアインハルトは掴まれた手を強く握り返して起き上がった。

なぜかニヤニヤ顔なノーヴェは再び合図をする。


「じゃあ、二本目!始め!」


ノーヴェの声を周りに響いた。

先ほどとは違い、両者どちらも動かずにらみ合いが続く。


《凄い…。なんて隙の無い構えなんだろう…》


アインハルトは目の前に立つ一人の人間の構えに見入っていた。

武術の心得が無い人間にとっても分かるように、高人の構えはとてつもない威圧感を放っていた。

先日、合宿で戦ったなのはや、フェイトとも違う。


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10/02(Sun) 00:21






「…ふぅ」

「……」

春が近い季節。

心地よい木漏れ日が体に伝わる。

二人が立つ広場は、よく高人が現役時代に鍛錬にと使っていた森林公園。

軽い準備体操をしている高人をアインハルトは緊張した表情で見ていた。


「んじゃ、今回は魔法ナシの格闘戦。五分間のワンオーワン勝負だから」


ノーヴェが審判の元、これから二人の勝負が始まる。


「イザナギ。防護服の装備を」

《わかりました。》

「それじゃあアインハルトちゃん。やるからには全力全開っ!、だよ?」

「すぅ…。ーーはいっ!」


アインハルトの返事を合図に、二人の体を防護服が覆う。


「それじゃ、試合―ー開始っ!」


ノーヴェの掛け声と同時にアインハルトが高人に向かって飛びかかった。

まだ構えてもいない高人の顔面へ問答無用に正拳を繰り出す。

――――しかし


「よっと」

「っ!?」


ヒョイ、と顔を少し移動させただけでアインハルトの拳を最低限の動きで避し、目標を失った拳は空をかすめた。

その隙を見逃がさずに高人は、アインハルトの繰り出された腕を掴み、攻撃の勢いが死なない内に地面向かって背負い投げる。


「ーっ!!」


ドシンっと背中から地面に落とされたアインハルトは店内で見た時と同じような表情で自分を見下ろす高人を見た。

不思議と背中に痛みがないのは彼のおかげなんだろうか。


「うーん。腰の入れ方が少し甘いね。動きは良いんだけど、攻撃が直線的かな。それじゃあ、相手に避わされた時に、逆に自分の急所を狙われるよ?」


アインハルトの手を掴み、高人はニコっと微笑んだ。


「さて、じゃあもう一回。今度は、相手の動きを考えた上での攻撃をしてみようか」

「は、はい!」


元気良く返事をしたアインハルトは掴まれた手を強く握り返して起き上がった。

なぜかニヤニヤ顔なノーヴェは再び合図をする。


「じゃあ、二本目!始め!」


ノーヴェの声を周りに響いた。

先ほどとは違い、両者どちらも動かずにらみ合いが続く。


《凄い…。なんて隙の無い構えなんだろう…》


アインハルトは目の前に立つ一人の人間の構えに見入っていた。

武術の心得が無い人間にとっても分かるように、高人の構えはとてつもない威圧感を放っていた。

先日、合宿で戦ったなのはや、フェイトとも違う。


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10/02(Sun) 00:22



いつもストライクアーツで鍛錬し合っているヴィヴィオや、ノーヴェとも違う。

それらをあきらかに凌駕し、対面すればのし掛かるような圧倒的な気迫。


そう、それはまるで一つの刀のような、そんな威圧感。


引退して力は落ちている筈なのに、この感じだ。

本当に彼は引退なんてしているのか疑問に思うほどだ。


その強さは近接魔導師史上、最強と呼ばれ、現役時代は"覇騎士(ナイトカイザー)"と呼ばれていた城島高人。

その立つ場所は、アインハルトがいる場所よりも遥かに高く、遠い。


「(私は…強くならなければいけない!!)」


刹那、アインハルトは高人の懐へと飛び込む。


「ほぅ。いいスピードだ…」


瞬時に懐へと飛び込まれた高人だが、その顔に焦りや油断という俗なもの一つ無い。

すかさず、アインハルトは高人の鳩尾に向け拳を突き出す。


「覇王…断空拳!!」


無駄の無いモーションから繰り出されたアインハルトの技は高人の鳩尾へと向かう。


だが


「ふっ…!」


アインハルトの拳は鳩尾に届く寸前で、高人の手に捕まれていた。


「えっ!?」


まさに刹那的と言える速さで、掴まれるわけのない速さ、威力の技を受け止められた。



しかも、片手で。



その異常性に、審判をしていたノーヴェもアインハルトも驚ろき、動きが止まってしまった。


「今のは良かったんだけど…ね」


動きの止まったアインハルトの体をトンっと軽く押した高人の腕は即座に掌底となる。


「…緩めにいくからね?」


高人から感じる拳気。

その威圧感にアインハルトは、防御の構えは愚か、体の筋が自分のモノじゃない感覚に陥っていた。

なんて、なんて、凄いんだろうか。

私もこんなに強くなれるだろうか?


「真義八形、五の型――砕華(さいか)!!」


その瞬間、アインハルト自身には衝撃は無かったが、体は地面と水平になるように吹き飛び、背中から地面に落ちた。

あぁ、なんて強いんだろうか。

吹き飛んでいる最中に見た空は、まだまだ高かった。













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