long虹争奪戦

□守る姫
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『荒井君、私も持つよっ』



荒「いいって、俺が持つ」



『(それじゃあ私の仕事が無くなるんだけどなぁ…)』



荒井の手にはテニスボールが入った箱、だが蜜柑は何も持っていない






荒「───?何かタバコ臭ぇな」



『……ほんとだ…。…あれじゃない…?青学の生徒じゃないな…、先生呼ぼう荒井君。………荒井?』





荒「おい!!」




『あ、荒井君…!!』



荒井はタバコを吸っている人物に声をかけた





荒「他校のヤツが何青学でケムってんだよ!!出ていけ!!」




「お前、誰に指図してんの?」



荒「なんだと?」



『!』



荒「!」



するとその人物は荒井の胸元をつかみ、殴った




『あ、荒井…!!!!』





「…お前ら青学テニス部員か、青学に越後屋とかなんとかいう1年レギュラーいんだろ」



荒「ま、まてヤロウ」



『1年レギュラー?(リョーマのことか!)』




すると謎の人物は荒井の腹を蹴る




荒「ぐ!!」




『荒井君!!!!』



荒「に…にげ…ろ!!」




『!(こんな奴ヴァリアーの奴らに比べたらへでもない…。だけど相手は一般人…。それに…



















































『え?力を使うな?』



リ「ああ」



『なんで?』



リ「一般人が多いだろーが。問題が起きたらどーする気だ?」



『確かに』



リ「ってことだ」




























って言われちゃったもんな…、どうすることもできないじゃんか…!こんなんじゃ無力と一緒じゃん…。!先生、先生呼んでこよ…!!)』




「逃げんの?」



『!』



謎の人物はテニスボールを蜜柑に向けて放った




『っ!』



2個不意に打たれ、1個は避けたものの1個は腕に当たった




「なかなかやるじゃねーの!!」



『ッチ!(大分体が鈍ってる…!!)』




「これはどうかな!!」




『!?』



蜜柑が膝をついた瞬間2個のテニスボールが蜜柑を襲った




『!!(やばい!!避けきれない!!!!力を使えたら…!!)』




蜜柑は覚悟して目を瞑った








パパァン






不意にボールが打たれる音がし、蜜柑は目を開けた





『っ!!リョーマ!!』



リョ「…何なわけこの騒ぎ」



『(あっれー、なぜだかリョーマ様超不機嫌)
わかんない…。けど、気をつけてリョーマ…。こいつヤバイよ』




「(──いた!!)」



謎の人物はリョーマの姿を見た瞬間、ニヤッと笑った





「やっとお目見えかよ、青学1年レギュラーよぉ。昨日はオレの楽しみ邪魔してくれたなあ、ありゃぁ…オレが先に銀華中と遊ぶ予定だったんだぜ」




リョ「………アンタのコト知らないんだけど?」




すると謎の人物は、石を持ち





荒「あのトサカ野郎石拾ってどうする気だ」



『!まさか!?』





石をボール変わりにリョーマに打った





荒「うわぁ正気か!?打ってきやがった!!」




しかし、リョーマはうまくラケットで受け流した





荒「おおーーっ越前うまいっ」





『!』



だが、トサカ野郎はその辺にあった石をごそっと持ち




「最高じゃねーの!!」




一気に放った




『っ!!危ないリョーマ!!』



リョ「蜜柑!?」





蜜柑はとっさにリョーマの前に立ち庇った




『っ!!』



蜜柑の手やお腹、足に石が当たった



リョ「蜜柑!!」



リョーマも蜜柑が多少庇ったのだが、手や頬に石が当たっていた




「今日はほんの挨拶がわりだ!」






















リョ「にゃろう………」




リョーマはサーブを打つ体勢に入った






『リョーマ!?』





リョーマはツイストサーブをトサカ野郎に放った





「あせんなよ」





だがトサカ野郎は片手でボールを受け止めた





『!』






「都大会決勝まで上がってこい。俺は山吹中3年亜久津だ! 女、お前もなかなかおもしれーじゃねーの。楽しみにしてるぜ」





『………』





















『いっっったぁぁあぁい!!!!』



リョ「……」



ス「ホレじっとしておれ!よし終わりだよ」



『スミレちゃん鬼だ、鬼過ぎる…!!!!ロマーリオがどれだけママンのようにつつみこんでくれる優しい手当てかわかった気がする…!!わかりたくもなかったけど…!!』



ス「失礼だねぇ。……だが、急所はうまく避けてるとはいえ女の子にしちゃあヒドイ傷じゃないか。だめじゃないか、女の子が傷つけちゃ。


…リョーマお前もだよ。こんなヒドイ傷…。一体誰にやられたんじゃ?」























大「蜜柑ちゃんと越前が他校生に襲われた?しかも蜜柑ちゃんは越前をかばってだって?」




桃「今、保健室でキズの手当てをうけてるみたいっスけど。そうとうキレた奴っスね。その山吹中の亜久津ってヤツ。荒井に蹴りを入れて蜜柑にテニスボールぶつけ、挙げ句の果てには越前に石でサーブしてきたらしいっスよ。それを蜜柑も受けたらしいっスけど」



大「山吹中か、このままいけば都大会決勝であたる可能性アリだ」



菊「千石んトコだね」





ガチャ





そこへ手当てを終えた蜜柑とリョーマが部室へと来た





大「──越前…蜜柑ちゃん」



リョ「転んだだけっスよ」



『転んだだけですよー』



「何言ってんだ?そんなハデにやられて!あいつを中体連に訴えれば…」



『私はどこもやられてませんよ?』




確かに蜜柑は上下長袖長ズボンを着ているため、キズがまったく見えない





大「え、越前」




リョ「転んだんっス」



桃「ププッ駄目っスね大石先輩、こいつ自分でカタつけてやるって顔してますよ」




こちらを向いたリョーマの顔にはたしかに何かに燃えていた





大「んげっ!!頼むからトラブルはやめてくれ!」





『………』




そんななか蜜柑は腕に触れた




















桃「心配して腹へったな、ハンバーガーでも食いにいかね?」



リョ「いいッスね」



菊「おっ桃!オレもオレも!」




桃「蜜柑もどーだ?」




『……』



桃「蜜柑?」



『!あ……ごめん、なんだっけ?』



桃「もうちゃんと聞いとけよ!お前もハンバーガー食いに行くか?」



『…ごめん、今日は遠慮しとく…。じゃ、もう帰るね。また明日!!』




蜜柑はタタタッと走って帰っていった




桃「どうしたんだ…?」



菊「なんかあったのかにゃ?」




リョ「………」
























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