long虹争奪戦

□明日のために…!!
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都大会後半(準決勝 決勝)前日──




青学テニス部はランニングをしていた






掘「乾先輩銀華の偵察に行ってからスバルタになってません!?」



荒「銀華の練習に触発されたらしいな。しかし何でまた今頃になって…」




乾「あれ?みんな余裕があるみたいだね。そろそろ給水ターイム!」









菊「ぷはーーぁうめーっ!!」



大「たすかるよ、乾。ランニングの途中スポーツドリンクを飲めるなんて!」



菊「充電完了っにゃんてね」




『でもなんかありそうな気がするんだよなー…』




蜜柑は一番前を走りながら考えていた





その瞬間





乾「…59 60…」





「「「くわぁ!!」」」




いきなり部員が消えた






乾「1周1分以上の人はコレ飲んでもらうよ!ペナル茶ー」



乾の手には赤い液体が





『赤っ!!』




桃「おいおいパワーアップしてねーか」



「ピ ピッチ上げろーっあんなの飲んでたまるかよっ!!」



「ひぃーーーっ!!」







ペナル茶への恐怖は皆の奮起を促したが……




さすがの体力自慢達も周を重ねるたび、1人また1人と脱落していった




「くわっ」



「うげ〜っ」



「ひぃ〜〜マズッ!!」






そして30周を少しすぎた頃────








ス「おやおやだらしがないねぇ!!残ったのはレギュラーだけかい?
…おやおや蜜柑にまで負けてるのかい、なさけないねぇ。蜜柑が一番前じゃないか」





確かに蜜柑はレギュラーを差し置いて一番前を走っていた




『(あんな戦いに比べればちょろいちょろい…!!)』





掘「やっぱりスゲェな」



カ「うん」



堀「だって全員あのアンクルつけてだぜ!!」



乾「それじゃあラスト1周!ビリの人に超特製汁ね!」





桃「よっしゃ負けらんねぇ!!」



桃は海堂を抜かしにかかるが、海堂はそれをさせない




桃「やんのか海堂!!」



海「テメーが落ちろ!!」



『うわぁぁ!!桃ちゃん引っ張るなぁぁ!!』














堀「ずげーーーっデッドヒートだ!!」




乾「さあ、誰が最終コーナー1番のりかな、くるぞ」








角から現れたのは






「蜜柑先輩とリョーマ君だ!!」




「いや、全員来たーーー!!」





「「「ゴォール!!!」」」







柚「う、うそーー全員同着だよ、なんて負けず嫌いな人達…」



菊「あーーーっ危ねかった、もうバテバテ」



乾「残念…」





柚「蜜柑は大丈夫なの…?」



『へ?全然へーき。水分さえとれば』



柚「…その体力わけてほしいわ…」




『?』





手「おい!いつまで座ってる気だ」



ス「先日経験した聖ルドルフ戦は、持久戦を要求された試合だったと言える。全国に向けて上を目指すなら、間違いなく力アップが必要だ。今の様な疲れきった時こそ真価を問う機会。まあ、1人を除くだが」




レギュラー陣は一斉に蜜柑の方を向いた



『な、…なに?』



そこには、スポーツドリンクを飲みながら汗もかいおらず、悠々としている蜜柑がいた



桃「たしかにありえねーよな、ありえねーよ」




海「ッチ」



リョ「体力は女じゃない…」



菊「羨ましいにゃ…」








『?』





手「コホンッ!これから紅白試合を行う!!呼ばれた者からコートに入れ。不二…それと越前!まずはお前達からだ!!」





リョ・不「え?」




















『…周助先輩いいなぁー』





堀「いきなりこんな試合が見られるなんて」



「スゲェ事になってきたな、一体どっちが強いんだ…?」





「不二先輩と越前…」









不「お手やわらかに」




リョ「今度は兄貴の方ね…」



不「蜜柑ちゃん悪いね」



『いいですよ』








大「どうみる?」



菊「不二」



乾「不二」



河「不二」








桃「越前!本当はオレがやりたい相手っスよ」



海「ケッ」




『(さあ、リョーマ。どこまで周助先輩に喰らいついていけるかな)』








リョーマは早速スプリットステップを出した




リョ「不二先輩…倒しちゃってもいーんすよね?」







手「ザ・ベスト・オブ・1セットマッチ 不二サービスプレイ!!」




不「(三種の返し球受けてみるかい?)」



リョ「(ドライブBで崩してやる!!)」









































『うひゃー周助先輩あんな技あったんだ』




試合は流れ、最初こそはリョーマが有利に見えたが、決め技であるスマッシュが不二の技、羆落としに無効化されたのだった





不「羆落とし」






桃「不二先輩のアレは…そう俺のダンクスマッシュでさえも…」




『え!?あの細い腕であんな力強いダンクスマッシュを無効化できるの!?おそろしっ!!』



桃「…お前どんな風にみてたんだ…」



『でも、スマッシュをダイレクトに返すなんて…どうやったんですか?』



乾「不二があの技を出すとはね…それだけ本気って事か」



『え?』




乾「とりあえずあの羆落としは体の遠心力を使ってパワーをコントロールし、スマッシュの力を吸収して無効化する。そして、前に出てきている敵が対応できない真後ろに落とす」



「そんな神業普通じゃ出来ないっスよ!!」




乾「だから不二は天才なんだよ」



『へぇー…面白い』







その後またリョーマはスマッシュを放った



しかし結果は同じ





リョ「ふーんスマッシュを完全無効化できるんだ」




「よ、よけいやる気出してるよ…」



「さすが越前…」




桃「あいつがショックうくるタマかよ」



菊「うんにゃ」



『むしろ逆だよね』











その後も不二に挑戦状を出されたり、ツイスト回転のスマッシュを打ったりと、とにかくスマッシュを打つことにムキになっていた






リョ「にゃろう」




「何度やっても結果は同じだ!」



「越前の奴はやいとこスマッシュを諦めないと…」





バスッ



その瞬間リョーマはネットにボールを当ててしまった


「ああーーーーっあんならしくないミスを!?」






不「………」



リョ「くそっ」




ス「意地をはりおって」




「あんな越前初めて見た!スマッシュをミスるなんて…」



「それだけ不二先輩のプレッシャーが…」














「だめだ…何度打っても」




なお、リョーマはスマッシュを打ちにでる




「また返された!!」





カ「やっぱり不二先輩には」



カ「リョーマ君でさえ…」








不「(今のは偶然か、それとも…)」





手「アウト!!」




「え!!」





大「アウト!?そんな、あの不二が!!」



河「返し球を失敗するなんて…」









リョ「………………」




また不二はリョーマにチャンスボールをあたえた





リョ「もうロブ上げてくれなくていいっスよ!」



「え!?」




不二は羆落としをしたが






「ま、またアウトだ!?」



「今の越前のセリフさっきのも偶然じゃないってことかっ!?」



不「とんでもない事するなぁ、凄いね越前」



リョ「どーも」









菊「あんなトコ狙うかフツー」




『リョーマ、スマッシュの軌道を…ネットに当てて強引にズラしてるんですよ』




柚「それで不二先輩のスイートスポットを微妙に外すなんて…狙って出来るものなの?」






「何て神業!!!」



「越前ももり返してきた!!スゲー!!」



不「(タイミングをはかってたのか)」









乾「(次の2人は運動後10分位がもっとも疲労がくるタイプ…)
先生」



ス「ん?」



乾「そろそろ時間です」



ス「そうか…桃城!Bコートに入れ、出番だよ」



桃「──うっし!!待ってました!!!越前ばっかりにイイ思いさせられねぇっ
で、相手は誰っスか!?」







手「オレだ」




























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