long虹争奪戦

□4人のバケモノ
1ページ/1ページ









桃「うっし!!待ってました!!!越前ばっかりにイイ思いさせられねぇっ!!──で相手は誰っスか!?」




手「オレだ。オレだがやる!」





ス「その5分後にCコートで河村vs海堂!!更に15分後にはDコートで大石vs菊丸の試合を開始だよ!」




「ねぇ、みたみた!?」



『?』



「校門前にいた人超かっこよかったよね!!」



「あの帽子にあのもみ上げ…なんだか素敵だわ…」



「あの制服は並中だよね?なんでわざわざうちに?」



『……………まさか!!』



蜜柑はケータイを開くと着信履歴を確認した



『最悪な予想的中ー』



そこにはリボーンの文字がびっしり



すると蜜柑はさっきの子達の言葉を思い出した



『帽子にもみあげっていえば……奴が来てんのか…』


ス「蜜柑は…『スミレちゃん』 ん?なんじゃ?」



『ちょっと野暮用思い出したから、走り込んできます!!』



蜜柑はそのまま全速力で校門へと向かう



ス「おい、蜜柑!?」



蜜柑は止まらず走っていってしまった





乾「何かある確率94%」



柚「…怪しい」








































『(……ゲゲッ やっぱりいなさった…!!)』







リ「随分と遅かったじゃねーか…ああ?」



『すみませんでした…!!!!!!』



リ「…ここじゃあれだ、こっち来い」




リボーンは蜜柑を連れて、止めてあった黒い車に乗り込む






『なんで、黒い怪しい車に乗らないといけないんだ…』



リ「文句あるのか?」




『イエ、ナニモ』



リ「ボンゴレの車だから安心しろ」



『安心しろと言われましてもねぇ…。…ところで今日は何の用事…?早くしてもらいたいんだけど…』



リ「偵察だ」



『て、偵察!?』



リ「今後当たるかも知れねーからな。念のため今クロームがここに潜入してる。その時お前がいたらバレるだろ?そのためにオレがお前を引き受けてるってことだ」



『…まって、クロームちゃん普通にあの頭で来てたりする…?』



リ「ああ、まあ目立つだろうな」



『…よし、偵察阻止するべし』





蜜柑は車から降りて、コートの方に戻っていった




リ「これぐらい時間稼ぎすればいいだろ…。…ま、元気そうで何よりだな」




















































柚「あれ?蜜柑、意外に早かったね」



『柚奈!!ここらへんにパイナップル頭、眼帯をした女の子いなかった…!?』



柚「……? …ああ、その子ならリョーマと不二先輩のコートで見かけたよ。なんかインパクトあったから覚えてるわ…」



柚奈はうんうんと頷きながら蜜柑に知らせた



『オッケ!ありがとう!!』



柚「えっ!?ちょっ蜜柑!!」











































ク「青学……ここに蜜柑がいたのね…」






『クロームちゃんっ!!!!!』



ク「!……………蜜柑!!」



『リボーンから聞いたんだけど、偵察しに来たんだって?』



ク「………それもあるけど…、本当の目的は……」




『目的は……?』



ク「蜜柑を取り戻すこと」







『…………………………は……え……?』




空から水が落ちてくる




雨が降ってきたようだ



しかし、クロームも蜜柑もそこから動かなかった




『ちょちょちょ、まてまて落ち着け…!!ああ、自分が落ち着けっ!!!! クロームちゃん、私ここに転校してきたばっかりなんだけど』



ク「だってもう我慢できないんだもん!!!」




『………クロームちゃん?(誰かがクロームちゃんになにかしたんだろうか…)』






ク「蜜柑の毎日の写真がとれないじゃない!?並中の制服をいつも着て、ときどき髪型かえてて、そんなかわいい蜜柑の写真を毎日欠かさずとってきたのに、いきなりとれなくなるから数日のデータが一つもないの…!!!もう我慢できなくなちゃったから連れ戻しに来た…。あ、でもセーラー服姿の蜜柑も似合うから捨てがたいし…」




『………………クロームちゃん、あなたいつからそんなに喋るようになちゃったの!?キャラ壊れちゃてるよ!?』



ク「ね、蜜柑。ボスも待ってるし帰ってこない…?テニスも向こうですればいいじゃない…?」



『!!!!』



ク「蜜柑…」




二人は雨の降るなかびしょびしょになっていてもその場から退こうとはせず、お互いをただ見ていた















『クロー…』
リョ「あんたが誰だか知らないけど、蜜柑は渡す気はない」



『!!!リョーマっ!いつからここに!?』



リョ「その女が 蜜柑を取り戻すこと っていったとこから」



『(ほぼ最初からいたってわけね)』




リョ「あんたたちが蜜柑を必要としてるようにオレたちも蜜柑が必要なわけ。だからあげない」



ク「……あなたの許可なんて関係ない。蜜柑、ボスも心配してる。帰ろ…?」



『クロームちゃん…』



ツ「……じゃあそのボスとやらにでも言っといて。オレにテニスで勝てば蜜柑をやるってね」



『ちょ…リョーマ…!!なにを勝手に!!』



リョ「勿論渡す気はさらさらないけどね」




ク「…………わかった。今日のところはこの辺で失礼するわ。蜜柑のカワイイ姿も見えたことだし。蜜柑、早くしないとボス暴走しちゃうかもだからその時はよろしく」




『…ま、…まかせなさい………』




クロームは車の方に向かっていった











































桃「あんだよ、結局やんじまったな、雨」



リョ「ん」



『(今日は濃い1日だった……)』




三人は仲良く寄り道してから帰り道を歩いていた





リョ「そーいえば桃先輩?ダンクスマッシュ無効化されたみたいっスね」



桃「うるせー。なんなら今ここで決着つけてもいいんだぜ」



リョ「1日2回負けたらショックでしょ」



桃「くっ」



『こらリョーマ!…でも青学って面白いね。同じチームに3人(リョーマ、手塚、不二)も強い人がいるなんて』



蜜柑の言葉にリョーマと桃は顔を見合わせた

















リョ「4人(+蜜柑)の」




桃「間違いじゃねーのか?」




『?』



























[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ