long虹争奪戦

□10年に1人の逸材
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『はい、リョーマ帽子』



リョ「Thank You」



『うわっ!発音いい!!嫌みかっ』



リョーマは蜜柑の話を受け流し、帽子を被ると真剣な眼差しで前を見ていた








河「越前…あまりネットに近づかない方がいいよ…あ、亜久津は何をするか…」



リョ「河村先輩空手歴何年っスか?」




河「え、6年だけど…」



リョ「ふーーん」



河「え、越前ちょっと…」
















































[では、これよりシングルス2を行います]






















『……亜久津』



蜜柑の脳裏には石をぶつけられた時の記憶がよみがえっていた



ギュッ




桃「ってぇぇえぇぇぇ!!!!!!!!!」



『あっ!!ごめん桃ちゃん!!!!!』





蜜柑は桃の足のマッサージ中に思わずおもいっきり握ってしまった





桃「っっつ、気をつけろよ」



『…うん、ごめん…』












リョ「ドライブA………!!」





乾「!至近距離からのドライブボレー、強烈だ」





『え、なにが起きたんですか?』




河「越前が亜久津にドライブボレーを当てたんだ」









『……え』




荒「お、おお…よっしゃーーーやりやがった越前!!」



「うおおーっ」




リョ「おっとゴメンゴメン………あんまりテニスをナメない方がいいよ!」




『……リョーマ大丈夫かな』








リョ「今のは河村先輩の分!」




河「越前」



リョ「ほら、何座ってんの?」




リョーマはラケットを亜久津の方へ向けた







リョ「まだ蜜柑のも残ってんだからさ!!ああ、ついでに荒井先輩の分も」




『リョーマ…!!』



荒「ついでかよ」











亜「もう逃げらんねーぜ小僧」





リョ「アンタこそ」













「お、おい………」



壇「初めて見たです」








河「(亜久津本気だ…)」









壇「あの亜久津先輩が構えてるとこ」







柚「あ、リョーマが右に持ちかえた!」



『ツイストサーブ!!』





リョ「!」





しかし亜久津はツイストサーブを無茶な体勢で打ち返し、








亜「お前はもう…俺からポイントを奪う事はねえ」




リョ「!」






『……普通に打ち返すことをあまりせず、無理矢理な体勢で亜久津は打ち返してくる……なんて無茶なテニス』






















伴「彼の辞書に『守る』という文字はありません。どんな体勢状況下でも攻撃できる…これが亜久津君の強さ。スイングに入ってからでも、相手の動きを見て打つ方向を変えられる。異常なまでの筋肉の柔軟性そしてバネ…どんなスポーツをやっても頂点を獲れる男。
瞬発力・跳躍力・柔軟性・破壊力そして判断力 10年に1人の逸材だ。テニスをやれば世界を狙える素質を持っている………だが

(何でもこなせてしまうがゆえ…情熱や熱心さが足りないものまた事実)」





「オラ!!」



「(しかし、あの少年の出現が亜久津君を完璧な姿にしつつある)
礼を言わせてもらいますよ…竜崎センセイ」






[ゲーム…………1−0山吹亜久津!!]






亜「その程度か小僧」








カ「リョーマ君が完全に教えられるなんて…」






『…リョーマ、やる気だ』










亜「おらっどしたぁ!!」




リョ「にゃろう」





堀「おっ越前前に出たぜっ」




カ「あ、そっか!前に出れば…」



カ「アレで追いつけるかも」






『でた、一本足のスプリットステップ』






亜「無駄だ小僧っ」






リョーマがスプリットステップで先回りしたように見えたが、亜久津はその逆の正クロスに打ち返してきた




その様子に会場も一気に静まる







桃「相手が動いてからコースを変更してやがる…」




不「かと言って亜久津が打った後に動いたんじゃ、間にあわないね」




乾「強い………これ程の選手が山吹にいようとは」

















亜「俺にテニスで借りを返す?笑わせるなよ小僧」





























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