long虹争奪戦
□亜久津の意地 リョーマの勇気
1ページ/1ページ
竜「負けられない理由?」
伴「ええ」
[ゲーム2−1青学リード!!]
伴「竜崎先生…一生懸命練習した人間なら、たとえ負けても格好悪い事なんて一つもないですけど…テニスをバカにして、ろくに練習もしなかった人間がそのテニスで負ける事程……格好悪いことないですよ。それが、彼が負けられない理由」
『………………』
伴「そんな事には耐えられない男なんです、彼は」
亜「ふざけるな小僧が!!」
不「乾……」
乾「ああ…亜久津がまた盛り返して来てる」
亜「(言っただろ、小僧。たたきのめすってな!!)」
リョ「!」
[ゲーム4−4!!]
不「緩急をつけ始めた……バカな(彼のテニスは攻撃のみのハズじゃ………)」
伴「見せてもらいますよ。あなたの初めて見せる、勝負へのこだわりを」
『……こだわりがあったとしても、青学をなめてもらっては困りますよ。私たちは死ぬ気で努力した。努力を一切してなく、例え産まれながらの天才だったとしても、努力をしてきてない人に負けるわけない。いままでの人も努力したのかもしれないけど負けた。けど、心、精神面ではぜったいにあんな人より強く、負けてない。なんでもあの人は心で負けてるかわいそうな人だと、私は思いますけど?伴おじいさん?』
竜「!!蜜柑!!」
蜜柑は竜崎と伴爺の後ろのフェンスを挟んだところに立っていた
伴「!!幻の虹姫、舞姫と呼ばれるあの蜜柑さんですか」
『そうですけど?』
伴「こんなところでお会いできるとは……」
『私はあの人を許しません。テニスで人を傷つける人なんて、テニスをする資格がないと私は思います。………あなたは一体なにがしたいんですか』
伴「その最低な生徒にテニスを夢中にさせたいんですよ」
『!』
伴「天衣無縫……あなたにはわかるでしょう。彼にテニスのすべてをしってもらい、天衣無縫になるようにさせたいんですよ。」
『………』
伴「だから亜久津くんにはこの試合に勝ってもらう必要がある」
『……………だとしてもリョーマは負けませんから。勝つだなんて甘い考えは捨てた方がいいですよ。……じゃあスミレちゃん、アップしに行ってくる』
竜「あまり遠くに行くんじゃないよ」
『はーい』
竜「にしても伴爺、蜜柑をあそこまでキらせるなんて、あの男よっぽどの男じゃのぅ」
伴「はて、わたしは虹姫に嫌われましたかねえ?」
竜「どうじゃろうな」
『はぁー……(なんでこんなにキレてるんだろ、なんだか最悪な気分)』
「蜜柑」
『………おうおう、何でこういうときに限って来るかね……穂乃香ちゃん…』
穂「ちゃん付けはやめてよ、気持ち悪い」
『ぐふっ、相変わらずズケズケ言うわね』
穂「当然」
『………』
穂「そうだ、呼び止めたのはほかでもない。私たちが関東にいけることになったから。これで勝負できるわよ」
『……うわぁ、ウレシイナー』
穂「片言じゃない」
『……ばれれたか』
穂「バレるわよ!!!」
『ま、どちらにせよ準決勝付近で当たるんじゃない…?』
穂「そうね…でも早くしたいわ。ブランクがあるにせよ、貴女は強いから早く倒しておかなきゃだからね。」
『………ワァ、ナンカホメラレタ。ウレシイナー』
穂「片言やめろ」
『穂乃香ちゃんキャラ壊れてる』
穂「………ん゛ん゛ッ!!まあ、とにかく楽しみにしてるわ。私に当たるまで負けたら承知しないわよ」
『わかってるよ』
そう言うと二人は別々に歩いた
柚「で?結局、穂乃香と話したからウォーミングアップする気にならなくて、帰ってきちゃったのね」
『………ハイ』
柚「蜜柑はリョーマみたいに精神面が立派だったらなぁ」
『……………』
リョ「ねえ、おとなしく空手やってればこんなチビに負けずに済んだのに」
亜「ぬかせ!!」
『……あんな風になれと?』
柚「…………」
『無視か。…手塚部長はどう思います?』
手「…亜久津の意地と越前の勇気、より強い方がこの試合を制す!」
『………………………………………………………』
「青学青学っ」
伴「(亜久津くん……テニスは楽しいですか?)」
「亜久津亜久津」
「越前越前」
そして いよいよ
マッチポイントを迎える