海南
□デザートに
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ケーキを頬張る私を横目に幸せそうな牧の顔。
「よくそんな甘いものをパクパク食べられるな…」
「んー。美味しいよ!牧も食べる?」
あーんとケーキを乗せたフォークを牧の口付近へ持っていくと、腕を思い切り捕まれた。
驚いた拍子にフォークがカチャンと音を立てて床へ転げ落ちる。
「何するのよ。あーあ…ケーキもったいない。」
「なぁ。」
「何?」
しばらく口を閉ざしていたかと思ったら、低く響くような声を発した。
「俺が食べたいのは、こっち。」
どさっ
組み敷かれた目の前には牧の顔。
「ま、牧?!」
「俺にとってのデザートはおまえ。」
あとがき
凜
短いドリ(m'□'m)
このあいだ誕生日だったので、こんな妄想もいいかと…
ちなみに私はチーズケーキが大好物です(特に関係もない話…)