海南

□悪戯
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「紳一〜!起きて〜!!起きないとチューしちゃうよ!」

幼なじみの紳一の部屋に忍び込み、目覚まし代わりに起こすのが朝の日課。



あれ。あれれ?いつもなら「やめろっ」って飛び起きる紳一が今日は布団に籠もったまま出てこない…

どうしたのかと思って布団をはがすと、腕を思いっきり掴まれ、ベットに押し倒された。





・・・

って、えぇぇ!!!



目の前には紳一の顔が…
きゃー!!!



目をぎゅとつぶるとクスクスと笑う声が聞こえた。

閉じた目をゆっくり開けると確かに笑ってる…



「いつもおまえに悪戯されるから、今日はお返し。」


かぁっと一気に顔が赤くなるのが分かった。
紳一を思いっきり突き飛ばし、すぐに制服を整えた。

「悪戯にも度ってものがあるのっ!!」



私の言葉に紳一はニヤニヤしながら、
「半分悪戯、半分本気だ。次は100パーセント本気でいくからな。覚悟しておけよ。」


「ば、ばかっ!!」




─・─・─・─・─・─・─・─


「初めては紳一がいいけどね…」

「優しくしてやるよ。」

「その顔と言葉は反則!!!」






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