誰にも知られなかった物語〜番外編〜
□番外編1〜リクとレオン〜
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ソラが倒れ、島からハートレスいきなり消えてそれぞれが自分の仕事をすることになった
「とりあえず魚の取り方は―」
ソラのことが心配だがリクは目覚めるのを待つしかない。と思い、レオンに魚の取り方を教える
教えている間、レオンは時々相槌を打ちながら聞いていた
きっとレオンもソラのことが心配なんだろうか…などとリクは頭の片隅で考える
「じゃあ島で一番魚がいるところに案内しよう」
一通り説明が終わり、後は実践だと言わんばかりにリクは歩きながらレオンに話しかける
レオンは黙ってリクについて行く
そして移動の間二人が一言も交わさなかったのは言うまでもなかった(汗)
*
目的の場所に着き、黙々と作業を続ける二人
何の会話もなく、獲った魚の量だけが増えて行った
魚を獲る場所をだんだんと移動させていく。
二人の距離は何故か縮まって行った。
二人は背中合わせに向かい合っているので全く気がつかない。
ゆっくり、ゆっくりと距離は縮まって行き
ぶつかるのを回避できないと思った瞬間!
二人は何故か武器を手に取り、お互いに剣(?)を向けていた
「「……すまなかった」」
全く同じタイミングでお互いがお互いに謝る
どうやらお互いをハートレスだと思っていたらしい
再び作業を開始する
再びの沈黙
水の音と、自分以外の人達の声しか聞こえない。
「なぁ」
ふと、作業を続けながらリクが口を開く
「なんだ?」
リクと同じく作業をやめずにレオンが口を開く
「ハートレスは、どうして突然消えたんだと思う?」
「さあな」
会話になっているのかいまいち不安な会話を二人はする。
だがこのあとはお互いの考えを交換し合い、会話が付きることはなかった………