誰にも知られなかった物語〜番外編〜
□番外編4〜ロクサスとナミネ〜
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「久振り、ロクサス」
ナミネがにこやかな笑顔を浮かべながらロクサスに挨拶をする
「久振り。……でも、一応毎日会ってるよな」
少し苦笑しながらも、ロクサスも再開を喜ぶ。
「寝るところは、とりあえずあの小屋でいいよな?」
「ええ」
「あそこを掃除すればいいんだな」
「じゃあ、早速やろうか」
そうして早速色々と決まり、小屋へ向かう。
中を開けるとかなり綺麗で、掃除をする必要はなかった
「………ソラを連れて来る」
仕事がなくなったのを、少し嬉しく思い、少し残念に思っていたロクサス。
だが倒れたソラをあのまま外に出しておくわけにもいかないので連れてくると言い残し、去って行った
ナミネは中を少し整理し、ソラが眠れるようにしてから絵を描き始めた
少しするとロクサスがソラを担いでやってきた。
「ありがとう」
ナミネはお礼を言い、ロクサスと二人でソラを寝かせた。
「えっと……仕事って雑用……だよな?でも、もうないし……どうする?」
困ったように少し言葉に詰まりながらロクサスがナミネに言う。
「とりあえず」
ナミネが口を開く。
ロクサスは黙って次の言葉を待った
「料理に使う調味料か何かを探さないと」
「あ……」
*
「ないなぁ〜」
困った声でロクサスが言う。
「そう簡単にはないよね……」
少し元気がなさそうにナミネが言う。
調味料を探して島中を歩きまわっているのだが、あたり前に見つからない。
そしてとうとう諦めて帰る。
そこにはカイリとシオンが調味料を使って料理をしている姿が!
「そ、それどこにあったんだ!?」
「えっと……お鍋とかが置いてあった小屋だけど?」
ロクサスの問いかけにシオンは答える。
かなりの無駄足。
まさに今までの苦労が水の泡。
ナミネもつかれているらしいが、何故か絵を描いている。
ロクサスは砂浜に寝転んで再帰不能。
頑張れロクサス、ナミネ。きっといいことあるさ←