誰にも知られなかった物語〜番外編〜

□番外編5〜ユフィとアクセル〜
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「……この島、動物なんて居るのか?」
アクセルの率直な言葉。
確かに動物どころか虫1匹さえ見当たらない。

「それ言わないでよ」
今の今まできっといる。なんて思いで必死に自分を支えてきたユフィが言う。
どうやらアクセルの言葉で心が折れかけたらしい。

「もう絶対動物なんて居ないし〜」
前言撤回。
折れかけたのではなく、折れたらしい。

「い、いやきっといるって!;;;」
これはまずいことをしたと言わんばかりに必死のフォロー

「じゃあ何処に?」
「何処って……どこかだろ」
「やっぱいないじゃんか」
「いるって」
「いない」
アクセルの必死のフォロー空しく空振り三振。
それどころかほぼ口論になってしまった。

「じゃあ俺が捕まえて来たらいいんだな?」
「んじゃあよろしく〜」
アクセルの言葉にさっさとどこかへ行ってしまうユフィ。
完全に仕事を押し付けられたアクセル

「いっちょやるか!」
本人無自覚かよ


「いた!」
何故かあちこち擦り傷や泥がある状態でようやく獲物を発見。
追跡。
途中で転んだり気の枝ですりむいたりしたが逃がしてなるものかと必死でおいかける。

「くっそ〜逃げ足速いな」
とかなんとか愚痴を言っている間にいつの間にやら森的な場所を抜け
砂浜に出た。
そして獲物は海へと向かう。
アクセルは全速力で追いかける
その先にはカイリが。

「!」
アクセルはギリギリで気づき、急ブレーキ。
が、時すでに遅し

「きゃー!」
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