蜜姫シリーズ

□蜜姫2
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淫乱な儀式が行われた翌日、初めてなのに激しい行為をされたにも関わらず、フィリアは特に身体の不調を感じることはなかった。
むしろ、いつもより身体が軽い。
それが蜜姫の性質であることを知らぬフィリアは、今までと同様の生活をしていた。

コンコン

そしてその日の夜、フィリアの部屋の扉が叩かれた。
ネグリジェに着替え、寝る準備をしていたフィリアは、こんな夜分に誰だろう?と思いながら応える。

「どなた?」
「フィリア、僕だよ」
「小お兄様?」

フィリアが慌ててローブを着て扉を開けると、二人の兄王子が立っていた。

「大お兄様も?」
「ああ。少しいいか?」
「はい。お入りください」

フィリアは二人を部屋へと招き入れる。

「寝るところだった?」
「はい。でも大丈夫です」
「ちょうど良かった。フィリアに用があったんだよ」
「こっちで話そう」

第二王子がにこやかに微笑み、第一王子がフィリアを寝室へといざなう。
フィリアの寝室へと入った兄王子たちはフィリアをベットへ座らせ、自分たちはフィリアの左右へ座った。

「お二人共どうされたのですか?」

寝室まで来るのは子供の時以来の二人に、不思議に思ってフィリアは尋ねる。
すると、第二王子が柔和な声で囁きながら応えた。

「うん。フィリアが蜜姫だったって聞いてね」
「な、なんでそれを…」
「王宮内はその話題で持ちきりだよ? 貴族の男たちで知らない者はいないんじゃないかな」

次に、第一王子が囁く。

「儀式後で視線が変わったのことに気が付かなかったのか? 男たちがお前の身体を更にイヤらしい目で見ているだろう?」

二人の兄王子たちはフィリアの肩を抱き、逃がさないとでも言うように話しだした。

「蜜姫の身体は極上なんだってね。僕たちにも味あわせてよ」
「そんな…。お兄様たちとは兄弟です。そんなことできません!」
「子供はできないのだから問題ないだろう? それに陛下には処女を捧げたはずだ」
「ね。父上だけずるいじゃない。それに僕たちもフィリアの姿に兄弟じゃなければなあって思ってたし」
「お前はいい身体に育ったからな。前から抱きたいと思っていた」
「だからね。大人しく犯されてよ」

二人の兄王子たちは目を光らせ、舌なめずりをしてフィリアの身体に手を伸ばしたのだった。
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