ふしぎ遊戯夢
□第七章 4人目の七星士
1ページ/5ページ
みちるはその日、眠れぬまま朝を迎えた。どんな顔して会えばいいんだろう。
「みちる、おはよう。昨日はあれから眠れた?」
「え!?うん、バッチリ。」
「そう、よかった。私先に寝ちゃってゴメンね」
「そんな!!気にしないで。」
柳宿には心配かけたくないし、内緒にしよう、うん。
「じゃ、ご飯食べて出発ねっ。」
柳宿と食堂へ向かった。
「柳宿、みちる。おはよう。」
「おはようございます、星宿様。」
「おはよー。」
星宿と鬼宿はすでに席についていた。
「鬼宿も、おはようございます。」
「おはようございます!!柳宿さん、……みちる!!」
「……おはよ!!」
鬼宿が普通に話しかけてくれて良かった。
「みちる、昨日はゴメンな。逃げるみたいに部屋に戻って。」
「えっ??だ、大丈夫だよ。気にしないで。」
「俺、あの後後悔したんだよな〜。」
鬼宿は苦笑いした。
「え…。それってどういう……。」
「どうして!?なぜダメなのですか!!」
鬼宿と2人で話していると、柳宿の大声が響いてきた。
「ぬ、柳宿!?どうしたの??」
「みちる!!大変よ〜。星宿様と私は、七星探しの旅に出たらダメなんだって!!」
「え…うそ…。どうして!?」
大臣が呆れたように言った。
「一国の主が、旅にでるなど…。とうてい考えられません!!ましてや王妃様まで…。全く、何を言い出すんですか。」
確かに、大臣の言っている事もわかる。でも…。