ふしぎ遊戯夢
□第八章 悲恋
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順調に七星士も集まり、みちる達は次のヒントを見ていた。
「翼宿…山炎??」
「わかったわ!!山に住んでて、能力は炎を操るんじゃないかしら。」
「それだ!!柳宿、さえてるじゃん!!!」
「でしょ??何だかピンときちゃった。」
2人でキャーキャー言っていた。
その様子を、星宿は嬉しそうに眺めていた。
「星宿様??」
「あぁ…すまない。何だか嬉しくてな。柳宿は幼き頃から後宮にいて、同年代の女性とああやって騒ぐことをせず今まで生きてきた。私と夫婦になってからは特に、窮屈な思いをさせてきた。だから、今ぐらい自由にさせてあげたいんだ。」
「そうですね。柳宿にとって、初めての"友達"でしょうから。」
「うむ。我々も仲間だ。みんなで、紅南国を救おうでわないか。」
鬼宿と井宿は頷いた。
「井宿〜。この辺の山ってどこかあるかな??」
「山・・この近くには黎角山があるのだが…あそこには山賊がいることで有名なのだ。」
「山賊…その中に七星士がいるかも!!」
「そうね。七星士に目覚めていたら、頭になっていてもおかしくないわ。」
「わかった!!じゃあ、黎角山に行ってみよう!!」
「「「お―。」」」」
私達は山へと向かった。