ふしぎ遊戯夢
□第十五章 再会
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「さぁて!!次は…氏宿??」
尾宿を探しだし、5人となった青龍七星とみちるは、次なる七星士を探す旅に出た。
「…心宿。報告によりますと、氏宿は2か月前に駆け落ちして現在は恋人がいる紅南国にいる模様です」
「!!!!こ、紅南国!?」
抗宿の言葉に、心宿だけではなく他の七星も驚きを隠せなかった。
「紅南国かぁ…。俺、北甲から出るのも初めてですよ〜!!楽しみだなぁ」
「うんっ!!私も初めてだから楽しみっ」
そうなんだ??と、笑い合いながら尾宿とみちるは先を歩く。
「心宿。尾宿には事情を説明した方がいいのでは…」
抗宿が耐えきれずに呟く。
「そうだぜ!!仲間なんだし、大事なことだ」
角宿は賛成した。
「でも…私達のやったことは、正しいことじゃないわ」
「!!房宿っ!!」
抗宿が房宿を止める。
「よいのだ、抗宿。確かに我々は、みちるに対して決して正しい事をしたとは言えない」
心宿も、どうしたものか…と悩んだ。
「…確かに、誇れることじゃねぇかも知れないけどさ!!俺は、記憶のこと…後悔はしてないぜ!!ありのままを話した方がいいんじゃねぇのか??尾宿だって隠されるより話してもらった方が嬉しいさ」
角宿が声を荒げる。