ふしぎ遊戯夢
□第十七章 仲間との再会
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みちるは心宿から口移しで受け取った薬を飲んだ。
「心宿…泣いてる、の??」
「あぁ…すまない。みちると口づけ出来たことが嬉しくて…な」
心宿は苦笑いした。
「私も…嬉しい、よ…」
心宿はその言葉に頷いた。
「変、だな…急に…眠くなっちゃった…」
「漢方が効いたのだろう。今日はゆっくり休め。また明日…な」
「ん…。おやすみ、心宿」
みちるは笑いながら数秒後には眠りについた。
みちるが眠ったのを確認した心宿は、静かに部屋を出た。次の朝目覚めたら、みちるは元に戻っているだろう。それを改めて実感し、涙が溢れた。
「みちる…愛してる。生涯、君だけを…」
部屋の扉の前で座り込み、心宿は1人、涙を流した。
そんな姿を、抗宿はただ見つめることしか出来なかった。