ふしぎ遊戯夢
□第十八章 朱雀への願い
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「……みちる、いいか??」
「!!!!う、うんっ!!」
鬼宿は、みちるの態度が以前よりよそよそしくなっていることに気付いた。
「入るな…」
部屋に入ると、みちるは笑顔で待っていた。夢にまで見た、みちるの笑顔なのに…鬼宿は手放しで喜べなかった。やはり、愛しているのは心宿…という言葉が脳裏から離れなかった。
みちるが記憶を操作されていて、心宿を愛するように強要されていたのだろう。鬼宿はそう考えていた。しかし、先程のみちるの独り言を聞く限りではそうは思えなかった。