スラムダンク夢
□7話 過去の恋愛
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陵南との練習試合もいよいよ明日に迫っていた。
「みんなスゴい気合いですね!!桜木くんのレイアップも成功率がかなり上がってきてるし。」
「そうね。何たって相手は県ベスト4の陵南だもの。明日は勝って予選へ弾みをつけなきゃ。」
陵南…お兄ちゃんのチームだ。高校でのバスケ姿は見たことないけど、きっと目立っているんだろうな…。ヤダな。何でよりによって陵南なんだろう。
「あおいも、明日はバッチリ応援するのよ!!」
「もっちろん!!応援はしますけど…。」
「何かあおい、最近変ね〜。いつも上の空だし。何かあったの??」
「えっ…まぁいろいろと…。」
「さては、流川のことね!!」
「半分は、そうです。」
「半分??」
「ま、私の事はいいから、練習練習!!」
私は無駄に走った。ら、汗で滑って派手に転んでしまった。
「!!!!ちょっと!!あおい、大丈夫なの??」
彩子さんが走ってくる。
「はは…どうして私ってこんなにどんくさいんでしょう。嫌になります。」
すると、目の前に大きな影が現れた。
「……大丈夫か??」
「か、楓くん!!今の、見てた…よね??」
「??あぁ。だから今ここにいるんだろ。」
「まぁ、そうだけど。笑わないの??」
「笑わねぇよ。お前がドジなのはわかってるから。」
「そ…そう??」
「歩けるか??」
「うん、平気。」
最近では名物になっている、流川の過保護。あおいと流川親衛隊の一件以来、流川は過剰に心配するようになった。